2018年09月26日

忘れかけていたときめき

TOKIMEKI.jpg

 本格的な撮り鉄になってくると、旅情というものとはなんだか縁遠くなってしまう。外へ出かける目的が、ベストショットをカメラに収めることになってしまって、旅というより出張という言葉に近いものになってしまうからである。綿密に組まれた撮影計画、ただ、列車に遅延や突然の運休、その他のアクシデントはつきものであるから、旅の途中、時刻表に書き込んだ通りにはゆかなくなることもある。午後の予定は総崩れである。

 しかし肩を落とし、仕方なく残りの切符をつかっていると、普段なら目にも留めない小さな通過駅がふと気になるときがある。無人駅でそっと降りてみて、田畑のあいだを歩きながら思いがけず空の広さに気付いたり。

 旅の目的はそれぞれあって結構だけれども、列車の乗り違い、予期せず先へ進めなくなったとき、それがかえって予定外の旅のきっかけに変わるとき、撮り鉄は忘れかけていた旅情のときめきに思いはせるのである。

2017年8月7日 鳥山 柚樹

posted by Y.Toriyama at 00:00| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。